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今回は、以下をお話します。
- 「半音下げチューニング」とはどんなチューニングなのか
- 半音下げチューニングをするとどんな良いことや困ることがあるのか
この記事を読んで、あなたも半音下げチューニングを使いこなせるようになってください!
それではいきましょう。
1.「半音下げチューニング」って何?
半音下げチューニングとは、6弦から順に「E♭、A♭、D♭、G♭、B♭、E♭」に合わせるチューニングのことです。
通常のチューニングから全部の弦の音を「半音」下げることから、「半音下げチューニング」と呼ばれます。
「半音」っていったい何なの?と感じた方もいると思いますので、続けて、「半音」についてカンタンにご説明します。
2.「半音」ってどういうこと?
音の間隔には、「半音」と「全音」の2種類があります。
わかりやすい例として、ピアノの鍵盤をみてみましょう。
白い鍵盤と黒い鍵盤がありますね。
もっとわかりやすくするために、白い鍵盤と黒い鍵盤の長さを一緒にして考えてみましょうか。
このとき、1つ隣の鍵盤を「半音」離れた音、2つ離れた鍵盤を「全音」離れた音と言います。
たとえば、一番左にある「ド」にとって、半音高い音は「レ♭」です。黒い鍵盤ですね。
全音高い音は「レ」です。
それでは、「ミ」にとって半音高い音は何でしょうか。
正解は、1つ隣の「ファ」です。
全音高い音は、2つ離れた「ソ♭」ですね。
実は、「ドレミファソラシド」って、ぜんぶ等間隔で音が並んでいるかと思いきや、ミとファ、シ とドの間はそれぞれ「半音」、それ以外は「全音」の間隔で音が並んでいるんです。
つまり、ドレミファソラシドをそれぞれ半音ずつ低くすると、こうなります。
通常のチューニングが6弦から順に「E、A、D、G、B、E」なので、半音下げチューニングにすると「E♭、A♭、D♭、G♭、B♭、E♭」になるんですね。
半音下げチューニングについてわかったところで、半音下げチューニングをする方法を見ていきましょう。
3.半音下げチューニングの方法
半音下げチューニングをするには、チューナーを使っていったん通常のチューニングに合わせてから、各弦の音を半音ずつ下げるとよいでしょう。
ペグは、音を低くする方向、つまり弦をゆるめる方向に向かって回します。
ペグというのは、ギターの頭についている、弦を巻き取るためのゼンマイみたいなやつのことです。
アコギの場合、6弦・5弦・4弦は自分に近づく方向に、3弦・2弦・1弦は反対に自分から遠ざかる方向に回すと、弦がゆるんで音が低くなります。
このとき、いったん目標の音よりも低めにしてから、少しずつ微調整して音を合わせるようにしましょう。
たとえば、6弦をチューニングする際には「E♭」が目標の音なので、いったん「D」くらいまで音を低くしてから、徐々に音を高くして「E♭」に合わせます。
こうすることで、半音下げチューニングが完成したあとに弦がゆるんでしまうのを防げて、チューニングが狂いにくくなるんです。
では続いて、半音下げチューニングのメリットを見ていきましょう。
4.半音下げチューニングのメリット
半音下げチューニングのメリットは、大きく3つあります。
【メリット1】キーを下げられる
【メリット2】難しいコードの練習ができる
【メリット3】音の響きが渋くなる
それぞれ見ていきましょう。
【メリット1】キーを下げられる
これが最もわかりやすいメリットです。
「こんなに高い声は出せない・・・!」という曲を歌いたいとき、カラオケだと「キー調節」のボタンを押して、音程を下げられますよね。
あれと同じことが、ギターでできるんです。
ぜんぶの弦が半音ずつ低いチューニングなので、いつも通りの押さえ方でコードを弾くと、通常よりも半音低い音が鳴ります。
つまり、押さえ方は普段通りのまま、半音低いキーで演奏できるということです。
【メリット2】弦が押さえやすくなる
ギターの弦って、ギターの両端から引っ張られている状態ですよね。
半音下げチューニングにすると、この引っ張る力を弱められます。
すると、比較的弱い力でも弦を押さえられるようになるんです。
このメリットを活用すると、難しいコードの練習ができます。
たとえばギター初心者にとって最初にして最大の壁と呼ばれる「F」コード。
半音下げチューニングにしてトライしてみましょう。
普段よりも弱い力でセーハできるはずです。
実際に鳴っている音は「F」の半音下の「E」ですが、「F」の指の形で音がキレイに鳴った!という感覚を掴むにはオススメの練習方法です。
【メリット3】音の響きが渋くなる
先ほど、半音下げチューニングで「F」を弾くと、実際には「E」の音が鳴るという話をしました。
でも、通常のチューニングで弾いたときの「E」と比べると、音の響きがちょっと違うんですよね。
感じ方は人それぞれだと思いますが、私の場合、半音下げチューニングで弾いたときの音って、渋くてカッコイイ響きだなぁ〜と感じます。
なぜ音が渋カッコよくなるのかというと、おそらく低音が柔らかく響くからだと思うんです。
弦の張力が下がることで響き方が変わり、若干スモーキーでダークなトーンになるんですね。
この特性を活かして、ヘヴィメタルでは1音下げ、2音下げ、ときには3音下げ(!!)チューニングを使ったりもします。
まさにヘヴィーで、ダークなニュアンスの音が出るんです。
メリットが分かったところで、続いてデメリットにも触れてみましょう。
半音下げチューニングをすると、どんな困ったことが起こるのでしょうか。
5.半音下げチューニングのデメリット
半音下げチューニングのデメリットは、以下の2つです。
【デメリット1】ピッチが不安定になりやすい
【デメリット2】通常チューニングの曲が激ムズになる
それぞれ解決策と一緒に見ていきましょう。
【デメリット1】ピッチが不安定になりやすい
半音下げチューニングは、弦が通常よりもゆるんだ状態です。
よって、ギターが弦を引っ張る力が弱くなるため、チューニングが狂いやすくなってしまいます。
また、通常よりも弦が押さえやすくなるぶん、意図せず「チョーキング」の状態になってしまい、音程が変わってしまうことがあります。
対処法
チューニングを狂いづらくするには、「3.半音下げチューニングの方法」でご紹介したように、「狙っている音よりもいったん低い音にしてから微調整」を徹底しましょう。
こまめなチューニングのしなおしも大切です。
ライブやレコーディングをする際には、1曲ごとにチューニングを確認した方が無難でしょう。
また、意図せずチョーキングしてしまうのを防ぐには、通常よりも優しく弦を押さえる意識をもちましょう。
とくに短音弾きの際には、優しく押弦するよう意識してください。
【デメリット2】通常チューニングの曲が激ムズになる
ぜんぶの弦が半音ずつ低い音になっていますから、通常のチューニングでカンタンに弾ける曲が、激ムズになります。
たとえば「C→G→D」というシンプルなコード進行を通常と同じ押さえ方で演奏すると、「B→G♭→D♭」という音が鳴ってしまいます。
よって、「C→G→D」の音を鳴らすには、「C♯→G♯→D♯」を押さえないといけないんですね。
これはムズいです。全部セーハ(バレーコード)ですから。
対処法
当たり前ですが、通常のチューニングに戻せば解決ですね。
でもライブなど、曲間でチューニングを変える時間がない場合には、どうすればよいのでしょう。
たとえば、半音下げチューニングの曲で盛り上がった勢いそのままに、通常チューニングの曲を演奏したいときなどです。
チューニングを変えている間にお客さんのテンションが下がっているかもしれないし、焦ってチューニングがめちゃくちゃになったり、弦を切ったりしてしまう可能性もあります。
そこでオススメなのが、1フレットにカポをつけてしまう!という方法です。
「カポ」というのは、弦を押さえてくれるクリップみたいな道具です。
カポを1フレット部分につけると、1フレット全体を押さえてくれます。
つまり6〜1弦の1フレットを全部押さえて、半音高い音が鳴る状態を作ってくれるということです。
「半音下げチューニング」から「半音高い」状態を作ってくれるということは・・・
そう、通常チューニングと同じ音が鳴るんです。
通常チューニングで弾きたい曲は、1フレットにカポをつけた状態で演奏しましょう。
カポを外せば、再び半音下げチューニングに戻ります。
ライブなどでカポの着脱をする必要がある場合には、ローラー式のカポがオススメです。
コロコロと転がすだけで瞬時に着脱できるので、ステージの上でも余裕をもって使えます。
まとめ
ここまで「半音下げチューニング」について解説してきました。
最後にカンタンに振り返りましょう。
●半音下げチューニングとは、全弦半音ずつ低い音に合わせたチューニング
→6弦から順に「E♭、A♭、D♭、G♭、B♭、E♭」の音に合わせる
●メリット
【メリット1】キーが変えられる
【メリット2】弦が押さえやすくなる
【メリット3】音が渋くなる
●デメリットと解決策
【デメリット1】ピッチが狂いやすい
▼解決策
・チューニング時の「低くしてから微調整」の徹底
・優しい押弦
【デメリット2】通常チューニングの曲が激ムズになる
▼解決策
・通常チューニングにしたいときは、1フレットにカポをつける
半音下げチューニングの正体とメリット・デメリットがわかったことで、また1つギターの知識を増やすことができたのではないかと思います。
ぜひ効果的に使ってみてくださいね!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
引き続き、一緒にギターを愛していきましょう!