
ギターについて調べていると、いろいろ面白い響きの言葉に出会うことがありますよね。そのうちの一つが「カッタウェイ」。
「最近ギターを購入した人の喜びを表現してるんかな?」と思われた方もいらっしゃるのでは。
「買った!うえーーいい!」・・・ってそう間違える方が難易度高いわ!
この記事では、謎の言葉「カッタウェイ」の意味やメリットデメリットを解説します。
これを知っておくことで、ちょっとギターに詳しくなった気分が味わえるかもしれません。
あとは、ギター選びの際の参考にもなると思います。
さっそく見ていきましょう!
「カッタウェイ」=「齧られたところ」
「カッタウェイ」って何なのかというと、ギターの形のことなんです。
頭(胴体?)のところが齧られたみたいになってるアコギを見たことありませんか?
そう、この動画でお兄さんが右手(画面左側)に持っているやつです。
この齧られギターが「カッタウェイ!」
これは、関西弁の「齧られたわい」からきています。
ウソです。英語です。
「cut away」つまり、「切り取ってどっかにやった」ということ。
ギターの頭のとこを切り取って、その部分の木材は転売するなり薪にするなりして、どっか別のところにいってしまっているんですね。
たとえば以下のようなギターは「カッタウェイありのギター」です。
どちらも、右上の部分が齧り取られているのがわかりますね。
カッタウェイのデメリット
カッタウェイのデメリットは、「そのまま弾いた時の音がしょぼくなる」ということ。
「そのまま」っていうのは、アンプなどにつながずに生の音で弾くときっていう意味です。
大抵のアコギって、何も削られてない真ん丸な形をしていますよね。
これはなんでかというと、アコギっていうのはボディの中のスペースをできるだけデカくしたい楽器だからです。
空気を振動させることによって音を増幅する楽器であるアコギにとって、頭が削り取られて空洞が小さくなるのはダメージでかいんです。
音が小さくなったり、響きが浅くなったりしますからね。
じゃあこの記事の冒頭で出てきたアコギは何なん⁉︎とお思いでしょう。
実はあれはアコギではなく、「エレアコ」って呼ばれる種類のギター。
「エレクトリック・アコースティックギター」の略で、アンプにつないで弾けるアコギです。
エレアコについては、以下の記事でも解説しています。
アンプで音を増幅することを前提に作られているから、少々頭が齧られていても平気なんですね。
エレキギターは言わずもがな。アンプなしの使用は想定してませんからね。
ギター単体で音を響かせなあかんと考えてないので、そもそもボディに穴すら空いてません。
このように、「アンプなどにつながずに生の音で弾くときの音がしょぼくなる」っていうのがカッタウェイのデメリットです。
カッタウェイのメリット
じゃあカッタウェイのメリットは?というと、以下2つです。
1.見た目がシャープでかっこいい 2.高音域での演奏がしやすい |
まぁ見た目は好みの問題として、2点目は結構重要です。
表現の幅に直結しますからね。
ギターは、1フレット2フレット3フレット…とフレットが進んでいくにつれて高い音が出るようになります。
カッタウェイなしのギターだと、12フレット以降に手が届きにくくなり、けっこう苦しい…。
カッタウェイは、その問題を解決してくれるんですね。
カッタウェイありだと、格段に手が届きやすくなるからです。
ちなみに、とくに定義はありませんが、だいたい12フレット以降のことを「ハイポジション」って呼んだりします。
見た目のかっこよさとハイポジションの弾きやすさ。
これが、カッタウェイありのギターのメリットです。
まとめ
ここまで、謎の言葉「カッタウェイ」について解説してきました。
- 「カッタウェイ」とは頭が齧られているようなギターの形状のこと
- 生の音がしょぼくなるので、アコギにとってはデメリットが大きい
- かっこいいしハイポジションが弾きやすいので、エレキやエレアコにとってはメリットが大きい
こんな感じです。
明日から、頭がえぐられてるギターを見かけたら、ドヤ顔で「カッタウェイ」って言いまくってください!
ちょっとギターに詳しくなった気になれますよ。
それでは、最以後までお読みいただきましてありがとうございました!
引き続き、一緒にギターを愛していきましょう!