
「いざギタ」へようこそ! ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
今日もどうぞゆっくりしていってください。
ギターが弾けるようになってきたら、せっかくなので人前で演奏してみるのはいかがでしょうか。
お客さんの前で演奏する機会を作ることは、ギター練習のモチベーション維持に大いに役立ちます。
また、音楽好きな人と出会えるため、一緒に音楽を楽しめる仲間が見つかる可能性もあります。
でも、いきなりライブをするのって勇気が要りますよね。
そこでライブ初心者の方にオススメしたいのが「オープンマイク」というイベントです。
オープンマイクであれば、通常のライブよりもカジュアルな気持ちで演奏経験を積むことができます。
この記事では、オープンマイクとは何なのかや、オープンマイクを楽しむためのコツなどを解説します。
記事の最後では、関西でオープンマイクを楽しめるお店も紹介しているので、関西在住の方はぜひ参考にしてください。
オープンマイクとは
オープンマイクとは、ライブハウスや音楽バーなどが「演奏したい人にステージを使わせてあげちゃう!」という、太っ腹なイベントのことです。
通常、ライブをするには事前の申込みや審査が必要なのですが、オープンマイクは基本的に、飛び入り参加OKになっています。
たいていのお店は、1か月に1回くらいオープンマイクを開催しているはずです。
飛び入りOKで、かつ、割とコンスタントに開催されているため、オープンマイクはライブ経験を積むのにうってつけなんです。
オープンマイクのメリット
オープンマイクに出演するメリットは、私が思うに以下の3つです。
【メリット1】出演料が安い
通常のライブに出ようと思うと、けっこうなお金がかかります。
いわゆる「チケットノルマ」というやつで、1回のステージで数万円必要になるケースが多いです。
一方オープンマイクは、だいたい1,000円前後で参加できます。
安い金額でステージに立てるので、ライブ経験を積むのにピッタリです。
【メリット2】2回以上演奏できるかも
通常のライブでは出演者と出演時間がきっちり決まっているので、基本的に複数回ステージに立てることはありません。
一方オープンマイクでは、あまり出演者が多くない場合、2回目・3回目の出演チャンスが回ってくることがあります。
1粒で2度3度おいしい。
【メリット3】事前準備ほぼ不要
通常のライブでは、出演費用も高く出演機会も限られているため、事前にガッツリ準備をして臨むことになります。
具体的には、事前のスタジオ練習とか当日のリハーサルとか。
一方オープンマイクでは、そもそもが飛び入り参加なので、リハーサルなんてものは存在しません。
仕事帰りに「ちょっと行くか~」くらいのノリでフラッと参加できてしまうのが、オープンマイクのメリットです。
オープンマイクのデメリット
もちろんメリットだけでなく、デメリットもあります。
私の考えるオープンマイクのデメリットは、以下のとおり。
【デメリット1】バンドは演奏できない場合がある
ライブハウスによりますが、オープンマイクではバンドの演奏ができない場合があります。
というのも、機材や音響の準備があまりできないので、バンド編成でのライブが難しいのです。
そのため、基本的には弾き語り形式での参加がメインになります。
バンドでのライブ経験を積みたいという場合は、バンド演奏ができるかをお店のホームページなどで確認しておきましょう。
【デメリット2】演奏できる時間が短い
通常のライブだと30分~1時間くらいは演奏できるんですが、オープンマイクは基本的に10分~15分くらいでどんどん他の参加者さんに順番を回していきます。
そのため、たとえばメドレー形式で10曲続けて演奏する、みたいな凝った構成のライブはできません。
とはいえ、全員が演奏し終わって時間が余れば2回目3回目の演奏チャンスが回ってくるので、トータルの演奏時間は通常のライブと同じかそれ以上になったりします。
【デメリット3】常連さんが多い店だと勇気が要る
常連さんが多いお店だと、なんとなく独特の空気感とか「ノリ」が醸成されている場合があります。
そんな場合、輪に入っていくのに少し勇気がいるなぁ・・・と感じることがあるかもしれません。
まぁだいたいの場合は気のせいで、飛び込んでみれば案外なんてことないんですけど、やっぱり最初のうちは緊張するものです。
オープンマイクの流れ
オープンマイクは、どんな流れで進行するのでしょうか。
代表的な流れは、以下のとおりです。
【ステップ1】参加申し込み
大体のオープンマイクは、当日飛び入り参加OKです。
申込み用紙みたいなのが店のテーブルに置いてあって、そこに名前を書いてエントリーする感じ。
記名した順番に演奏順が回ってくるパターンもあれば、早いもの勝ちで好きな演奏順を選べるパターンもあります。
お店によっては事前予約制の場合もあるので、行こうとしているお店のホームページなどを確認してみてください。
【ステップ2】演奏
参加申込みの際に決めた順番に沿って、演奏をしていきます。
1回あたりの演奏時間は、だいたい10~15分くらいが多いです。
もしくは「1人2曲まで」など、曲数指定のパターンもあります。
曲数指定であっても、非常識に長い曲をやるのはマナー違反なのでやめましょう。
だいたい10~15分に収まる範囲の曲を演奏するのがベターです。
【ステップ3】演奏(2周目以降)
申し込んだ全員が1回ずつ演奏して、まだお店の営業時間が余った場合には、2周目以降の順番が回ってくることがあります。
もちろん強制ではなく、希望者だけです。
だいたい2周目くらいに入るとみんな緊張がほぐれてリラックスした雰囲気になるので、演奏しやすくなります。
2周目以降の演奏チャンスが回ってきたら、ぜひ積極的に演奏してみてください。
オープンマイクでのライブを成功させるコツ
オープンマイクの流れがわかったところで、続いては、オープンマイクのライブを成功させるコツを紹介します。
【コツ1】自信をもって弾ける曲を弾こう
人前で演奏するのは、思っている以上に緊張するもの。
緊張してしまうと、普段よりも動きがぎこちなくなったり、頭が真っ白になったりするものです。
なので、普段からよく練習していて、自信をもって弾ける曲を弾くようにしましょう。
少しトリッキーな方法としては、自分でつくった曲を弾くのもアリ。
自分で作った曲であれば、仮にミスったとしても誰も気づかないからです。
あるいは、童謡とかネタ的な曲を1曲目に演奏するのもよいと思います。
多少ミスっても愛嬌でカバーする作戦ですね。
私は、これら2つの手法を使ってオープンマイク慣れしていきました。
【コツ2】初心者である旨を伝えよう
ステージに上がったら、ムリにかっこつけず「初心者なんですけど頑張ります」的な宣言をしちゃいましょう。
案外、そういうと応援してもらえちゃったりするものです。
ただし「下手くそで申し訳ないんですが・・・」など、あまり卑屈になりすぎると周りが気を遣うので、「頑張ります」程度に抑えておきましょう。
【コツ3】他の人の演奏をしっかり聴こう
自分の演奏に集中するだけでなく、他の人の演奏をしっかり聴いて、ノってあげることも大切です。
度合いの差はあれど、誰しも緊張だったり不安だったりを感じながら演奏しています。
そのときに、自分の演奏を聴いてノってくれている人がいると、ものすごく安心するんですよね。
で、自分の演奏にノってくれた人には、お返ししたくなるのが人情というもの。
つまり、周りの人の演奏をしっかり聴いてノってあげることで、その人たちから応援してもらいやすくなるんです。
ぜひ、演奏を聴く態度で味方をたくさん増やしましょう。
関西でオープンマイクができるお店5選
では最後に、私がこれまでオープンマイクに参加したことのあるライブハウス/音楽バーを紹介します。
いずれも素敵なお店ばかりで、お客さんも温かい人が多いです。
1.Second Roomsさん
ホームページ:Second Rooms
JR向日町と阪急西向日の中間にあるライブハウスです。
ドラムセットやアンプもあるので、バンドでの演奏も可能。
音楽活動をしている人を応援してくれるお店で、以前私も、店員さんに相談してライブイベントを主催したことがあります。
2.かつおの遊び場さん
ホームページ:LiveHouseかつおの遊び場
かつおっていうのは、店主さんのお名前。
大阪・心斎橋にあるこじんまりとしたライブハウスです。
ディープな雰囲気で楽しい。
コロナ禍につき、現在は食堂としての営業のみなのが残念。
3.ACOUSTIC LIVE BAR 時代屋さん
ホームページ:ACOUSTIC LIVE BAR 時代屋
定期イベントも多く開催されている、高槻の音楽バーです。
ギター初心者さんが参加できるレッスン系のイベントも多く開催されています。
私が初めてのオープンマイクで緊張しつつ演奏しているとき、店主さんがノリノリでタンバリンを叩いて盛り上げてくれたのを覚えています。
4.オンチューンさん
ホームページ:オン チューン フォークソング酒場 アコースティックバー
オンチューンは、高槻にあるライブバーです。
マスターは、ギターもバイオリンも弾けるオールマイティーな演奏家。
オープンマイクをはじめ、これまで開催した全イベントの写真をホームページに掲載しています。
お客さんと作った思い出をずっと残していくのって、なんだか素敵だなぁと思います。
5.JSカフェさん(※休業中)
食べログ:Jsカフェダイニング
滋賀県・守山にあるお店。
カフェの中にライブスペースがあります。
物静かなオーナーが経営していて、落ち着いた雰囲気でオープンマイクを楽しめました。
ただし、現在は休業中のよう。
オープンマイクでライブを楽しもう!
今回は、オープンマイクについて解説しました。
通常のライブと比べて出演のハードルが低めで、初心者でも気軽に演奏できるオープンマイク。
ぜひ、ほんの少し勇気を出して、オープンマイクに挑戦してみてください。
きっとあなたのギターライフに彩りと刺激を加えてくれますよ。
それでは、引き続き一緒にギターを愛していきましょう~。