【エレキ特有のギュイーン】ピッキングハーモニクスの原理・コツ

 
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こんにちは。

サラリーマンしつつ作曲・ナレーション・執筆のお仕事をいただいております、四七廉太郎と申します。

エレキギターの醍醐味といえば、「ぎゅいいいいいいいいいん!」と響く乱暴な音。これぞロックだ!って感じがしますよね。

でも、実際に エレキを弾いてみると、「あれ?あの『ぎゅいいいいん』ってどうやって出すんや?」と疑問に思いませんか。どんなにアンプを歪ませても、エフェクターを使ってみても、あの「ぎゅいいいいいん」が出せない…

実は、あの「ぎゅいいいいいいん」(しつこい)を出すためには、あるテクニックが必要なんです。

その名も「ピッキングハーモニクス」。

ちょっと練習が必要なんですが、一度コツを掴んでしまえばこっちのもの!

いつでもあの「ぎゅいいいいいん」が出せるようになり、表現の幅がグンっと広がります。

この記事では、ピッキングハーモニクスの原理から始まり、具体的な練習方法や使い所を解説します。

ぜひ、ピッキングハーモニクスをあなたのモノにしてください。

それでは、レッツぎゅいいいいいいん!

ピッキングハーモニクスの原理

まずは音を聴いていただきましょう。こういうやつです。

聴いたことありますよね!ピッキングハーモニクスを言語化して説明すると、「ピッキング時にハーモニクス音を出す」というテクニックです。

ハーモニクス音とは、簡単に言うと「あまりはっきり聴こえへんけど実は鳴ってる甲高い音」のことです。日本語では「倍音」って呼んでます。周波数が倍の音、ってことです。

音は空気の振動によって発生しますが、その過程で、なんかまぁ空気と空気がぶつかって乱反射しまくって周波数が倍の甲高い音が鳴る、みたいな感じだと思ってください。

(Wikipedia「倍音」より引用)

一応、オイラーの公式を使うと、倍音はこんな数式で表されるらしいです。あー、なるほど。うんうん。

「ハーモニクス音(=倍音)を出す」と言いましたが、倍音は「鳴らそう!」と意識しなくても鳴っています。普段は、大きく目立つ音にかき消されて聴こえづらくなっているだけなんです。この普段目立っている音のことを「主音」と呼んだりします。主に鳴ってる音、っていうことです。

なので、正確には「主音を止めることにより、倍音を目立たせる」と言った方がいいかもしれません。

具体的にギターでどうやってそれを実現するのかというと、ピッキング直後に指で軽く弦に触れてやるんです。こうすると、主音が消音されます。その結果、主音の後ろに隠れていて目立たなかった倍音が聴き取れるようになるんですね。

つまり、ピッキングハーモニクスは、「倍音を追加する」のではなく「主音を消す」テクニックなのだと言えます。

練習方法

ひとしきりゴタクを並べまくったところで、いよいよ実践に移りましょう。

ピックはちょっと深めに持つ

ピックは、普段よりも少し深めに持ってみてください。ピック先端が5mmだけチラ見えするようなイメージです。

こうすることで、ピックで弦を弾いた直後に親指が弦に当たりやすくなります。

こんな持ち方です。普段通りに持つより、親指が弦に当たりやすくなっていることがわかるかと思います。

まずはピックを深めに持つところからスタートしましょう。

弦にくっつけた状態からスタートして、親指で振り抜く

ピックの持ち方がわかったら、実際に弦を弾いてみましょう。6弦3フレットを押さえた状態で、ピックを6弦にくっつけます。そこから、弦を押し出すような感じで親指を弦にぶつけてみましょう。なぜ6弦から練習するのかというと、6弦がもっとも太く、また、巻き弦であるために指との摩擦が起きやすく、主音を止めやすいからです。

弦にピックをつけた状態からスタートすることで、「意外に小さな動きでOKなんだな」と気付けるかと思います。ダイナミックな音が鳴る割に、動きはとてもコンパクトです。

イメージとしては、親指と人差し指の第一関節だけで「とぅくんっ」と動かす感じです。

親指で人差し指を押し出すようなイメージで、コンパクトに弾いていきましょう。

左手でビブラートをかける

ピッキングハーモニクス をカッコよく決めるうえでは、実は左手の役割も重要です。

左手を固定したままでピッキングハーモニクスを鳴らすと、こんな感じです。

左手でビブラートをかけると…

一気に「あ、聴いたことある!」な感じのピッキングハーモニクスになりました。

ピッキングハーモニクスをカッコよく鳴らすには、左手の補助も使ってあげてください。

使いどころ

さぁ、ピッキングハーモニクスが出せるようになってきた!そうしたら気になるのが、「いったいどういった場面で使えば良いのか」ですよね。

やたらめったら使いまくるのもナンセンスですし、かといって遠慮しまくるのも勿体無いですし。

ここからは、ピッキングハーモニクスの使い所をご紹介していきます。

楽譜上で「picking harm」と指定してあるところ

まぁこれはそのまんまですね。バンドスコアとかギタースコアとか、楽譜にこんなのがついてたら、そこはピッキングハーモニクスの出番です。

音を長く伸ばすとき

ぐーーーんと気持ちよく音を伸ばす時に使ってみましょう。

練習方法でもご説明した通り、ビブラートと併用することで気持ち良さは倍増!

音を短く切るとき

先ほどと逆に、「きゃっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃ!」というようなフレーズを弾きたい時にもぴったりです。

音にエネルギーがこもるとともに、弦の振動が止まるため自然にスタッカートをつけることができます。

これらに共通するのは…

これら4つの場面はいずれも「感情の起伏が大きくなっている時」という特徴があります。

ギターならではのテクニックであるピッキングハーモニクスを使って、高ぶる感情をダイレクトに表現しましょう!

まとめ

ここまで、ロックな音を作るうえでの必須テクニックである「ピッキングハーモニクス」について解説してきました。

簡単におさらいしましょう。

【定義と原理】

ピッキングハーモニクスとは、弦を弾いた直後に指で軽く触れることによって主音を消し、以後で鳴っているハーモニクス音を目立たせるテクニック。

【練習手順】

1、ピックを深めに持ち、

2、弦にくっつけた状態で「とぅくんっ!」と押し出し、

3、補助的にビブラートをかけてあげる

【使い所】

・楽譜上の指定があるところ

・音を長く伸ばすところ

・音を短く切るところ

 ⇨つまり、感情の起伏を表現したいところ

って感じでした。

ピッキングハーモニクスは、自転車みたいなもんです。最初はなかなか上手く鳴らせないんですが、一度コツを掴んでしまえば無意識に使いこなせるようなります。

これぞロック!な音のド派手さ、感情表現の手助けになる独特のニュアンス、ぜひあなたの武器にしてください!

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

これからも一緒にギターを愛していきましょう!

 

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