「いざギタ」へようこそ!
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「ギターを歌わせる!」とか「泣きのギター」といった表現は、よく耳にするかと思います。

では、実際にどのようにしてギターを歌わせたり泣かせたりするのでしょう。こうしたエモーショナルなギター表現をする際に重要になってくるのが、「ビブラート」というテクニックです。

非常に効果的な技法である一方、使用時のイメージの持ちかたを誤ってしまうと、演奏の安定感を損ねてしまったり、あなた自身の怪我につながってしまう可能性もあります。

正しいイメージを持って練習・使用することで、安定感と情緒感を両立した演奏が可能になります。

この記事では、ギターのビブラートを「横ビブ」と「縦ビブ」に分け、練習時に持つべきイメージを解説しています。

これを読んで、ぜひあなたのギターにも命を宿らせてあげてくださいね!

ビブラートとは

ビブラートというのは、ざっくり言うと「音を震わせる」ということ。
何気にイタリア語です。
英語の「バイブレーション」とかと語源は一緒で、ラテン語の「Vibrata」(震わせる)から派生した言葉なんですね。

日本語の用法としては、「ビブラートをかける」のように使います。
「ぅるぁぁぁああぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!」とオペラ歌手が歌うような感じで、音に揺れを加えていきましょう。

「揺れ」という情緒的な要素が含まれるので、楽器というよりはむしろ人間の声に近い印象を受けるかと思います。
ビブラートを習得することで、ギターの表現力がグンっと豊かになります。
ギターに命を宿す、重要かつ必須なテクニックです。

横ビブ(横揺れによるビブラート)

横揺れによるビブラートは、クラシックやジャズでよく使われる手法です。
透明感のあるニュアンスと、繊細な揺れの調節ができる点、コードごと揺らせる点が魅力です。

「横揺れ」という表現を使っていますが、「指を横方向に動かす」と意識しすぎないほうがよいと思います。
弦を押さえている点までブレてしまうと、音の揺れ方が不安定になってしまうからです。
また、力が抜けて音量が小さくなりやすいという問題点もあります。

では、どんなイメージをするとよいのでしょうか。動画で観てみましょう。

単音の場合

単音の場合は、弦を押さえている指先1点と手首を固定して、肘から指先までを一本の棒にして揺らすイメージをしてください。

コードの場合

コード全体にビブラートをかける場合は、指先の重心移動を意識します。

いずれも、フレットとフレットの間で指を横移動させることによって音を揺らす、というイメージではありません。

縦ビブ(縦揺れ・チョーキングによるビブラート)

先ほどが横揺れなら、こちらは「縦揺れ」という表現がぴったりです。
弦を引っ張り上げたり押し下げたり、上下に動かすことでビブラートをかけていきます。

横揺れよりも振れ幅が大きくなるぶん、音の揺れ方も大きくなるのが特徴です。

動きのイメージとしては、「指の外側を使って弦を押さえた状態でドアノブをひねる」みたいな感じ。
「チョーキングビブラート」という名前上、「小さいチョーキングを繰り返す」と表現されることも多いのですが、その例えはあまり適切ではないような気がします。

指先で一生懸命頑張っていると、手や指が疲れてしまいます。
さらには、弦の張力によって、爪が若干剥がれてしまうこともあるんです。めっちゃ痛いです。

疲れ知らずで怪我をしないためにも、手首全体を使って音を揺らしていきましょう。
ドアノブを回すイメージ、手首をグネングネンとうねらせるイメージをしてください。

まとめ

ここまで、ギターにおける重要な感情表現「ビブラート」について解説してきました。

簡単におさらいすると、

  • ビブラートには「横ビブ」と「縦ビブ」がある
  • 「横ビブ」にはさらに、「単音」と「コード」それぞれの揺らし方がある
  • 「横ビブ・単音」の場合、肘から指先までを1本の棒にするイメージで音を揺らす
  • 「横ビブ・コード」の場合、指先の内外で重心移動するイメージで音を揺らす
  • 「縦ビブ」の場合、指先外側に重心をかけドアノブを回すイメージで音を揺らす

でした。

ビブラートは、慣れてしまえばほぼ無意識的にかけられるようになります。

そうすると、「横ビブ」「縦ビブ」の使い分けや、「この部分ではあえてビブラートをかけない」といった工夫ができるようになり、ギターによる感情表現が一段と楽しくなりますよ〜。

それでは、最後までお読みいただきましてありがとうございました。

引き続き、一緒にギターを愛していきましょう!