
「いざギタ」へようこそ! ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
今日もどうぞゆっくりしていってください。
ギターをはじめてみたい!と思って色々調べていると、なんだか情報がたくさん溢れていて疲れてしまいますよね。
結局どのギターを買ったらいいのかわからへんし。
でもいきなり楽器屋さんに行くのもなんかハードル高いし、どうしよう・・・?
そのように悩んでいる時間が長ければ長いほど、ギターを始められる時期がどんどん遅くなってしまいます。
せっかくギターを始めたいと思っているのであれば、ズルズル先延ばしにしてしまうのは本当にもったいない!!
この記事を読んでいただければ、
「ギターを始めたいけど、そもそも何を手に入れればいいのかわからない・・・」 |
という状態から
「ギターもゲットしたし、練習方法もわかった。あとは練習するだけだ!」 |
という状態になれるはずです。
ギターはマジで、人生を楽しく過ごすうえでの強力なパートナーになってくれます。
この記事が、あなたが楽しいギターライフを踏み出すきっかけになればうれしいです!
もし記事を読んでも解決できないご質問などがありましたら、TwitterのDM(ダイレクトメッセージ)などでお気軽にご質問ください。
DMは、フォローしなくても送っていただけます。
あと、左利きの方は「自分は右利き用のギターを買うべきなのか、左利き用のギターを買うべきなのか?」も悩むんじゃないかと思います。 そんな方に向けて以下の記事も書きましたので、ぜひチェックしてみてください。>>左利きなら左利き用ギターを選ぶべき【理由とオススメギター8選】 ![]() |
アコギ初心者が知っておくべき基礎知識
まずは「アコギ」っていったいどんな楽器なの?というのをカンタンに見ていきましょう。
楽器について知ることで、YouTubeや教則本に出てくる解説を理解しやすくなったり、自分に合ったギターを選んだりできるようになります。
アコギは「アコースティックギター」の略
アコギは「アコースティックギター」の略で、エレキギターと対になる言葉です。
ギターの種類をざっくりと図にすると、以下のようになります。
ひとつずつ見てみましょうか。
●エレクトリックギター(エレキギター)
バンド演奏などでよく目にするギターです。
アンプと呼ばれる、音を増幅させるための機械とセットで使います。
また、エフェクターと呼ばれる、音色を変化させるための機械も組み合わせて使うことが多いです。
この記事では、エレキのことは紹介しません。
●アコースティックギター(アコギ)
アコースティックギターは、エレキギターと違い、電気を使わずに演奏します。
アコギは、ここからさらに2種類に分けられます。
(1)フォークギター
スチール製の弦を張ります。
ロックやフォーク、ポップスなどのジャンルで使われることが多いです。
鋭さのある音色が特徴です。
(2)クラシックギター
ナイロン製の弦を張ります。
クラシックやフラメンコなどのジャンルで使われることが多く、指で弾くことが多いです。
丸みのある音色とが特徴です。
一般的に「アコギ」という際には「フォークギター」を指すことが多いです。
そのため、この記事でも「アコギ」=「フォークギター」として解説します。
アコギは「弾き語り」や「ソロギター」などさまざまな用途で活躍する
じゃあ、アコギはどんな場面で使用されるのでしょうか。
主な活用シーンは以下のとおりです。
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●弾き語り
アコギを伴奏として弾きながら歌う演奏スタイルです。
路上ライブでもよく目にできます。
●ソロギター
1本のギターだけで、伴奏とメロディーを両方弾く奏法です。
●アンサンブル
ギター同士で、伴奏とメロディーを分けて合奏する奏法です。
一緒に演奏する人との呼吸を合わせる必要があります。
アコギ1本で、色々な演奏方法ができるんですね。
1本買ってしまえば楽しみ方は無限大。
1本で何度も美味しいのが、アコギの大きな魅力です。
では次に、アコギ各部位の名称を見ていきましょう。
アコギには「ヘッド」「ネック」「ボディー」がある
アコギは、いくつかの部位から構成されています。
ギターを始める際には、とりあえず以下3つを知っておけば大丈夫です。
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名前だけ見せられても何のこっちゃわからないので、図にしてみました。
で、「ネック」はさらに以下2つの部分に分けられます。
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画質がヤバいくらい粗くてすみません。
パワポの上で画像を拡大したら、こんな感じになってしまいました。
「指板」っていうのは、指で押さえる部分。
「フレット」は、指板の上についている、金属製の区切り線です。
ギターのどこを押さえればいいのかを説明する際には「3弦の5フレットを押さえてくださいね~」などと表現します。
弦の押さえ方について、詳しくは本記事の後半や、以下の記事で解説しています。
>>6弦ってどっち?ギターの弦とフレットの数え方・仕組みが図解でわかる!
>>【画像・動画で解説】コードの押さえ方のコツ5つ!【初心者向け】
はい、お疲れさまでした。
これでたぶん、あなたはアコギについて微妙に詳しくなりました。
続いて、アコギの選び方を解説します。
最初の1本は、今後のギター人生を左右するといっても過言ではありません。
押さえておくべきポイントを理解し、ぜひ後悔のない選択をしてください。
アコギ初心者は初めてのアコギを「値段」「見た目」で選ぶのがオススメ
アコギを選ぶ際の基準はたくさんありますが、最初の1本であれば、まずは以下2点を基準にするとよいでしょう。
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それぞれ詳しく解説します。
【基準1】値段
モノを買う際に、やはり重要なのは値段ですよね~。
初心者向けギターの場合、品質と価格のバランスを考慮すると、オススメの価格帯は「3万円前後」です。
以下、価格帯ごとの特徴を見ていきましょう。
1万円前後=とりあえずゲットするならアリ
私が初めて買ったギターは、9,800円のモデルでした。
ギターが手に入ったことが嬉しくて嬉しくて、名前まで付けて毎日弾きまくりました。
私の青春は彼とともにあったと言っても過言ではありません。
しかし、この価格帯のギターは個体差が大きく、いわゆる「ハズレ」のものを買ってしまう可能性もあります。
できれば、この価格帯のギターを買うのは避けた方が無難だと思います。
でもまぁ、私の買ったギターは「大アタリ」の個体でしたし、読者さんからも「1万円台のギターでオススメを教えてくれよ!」というご要望をちょくちょくいただきます。
なので、ちょっと先にはなると思うんですが、オススメできる1万円台のギターが見つかったらご紹介したいと思っています。
※2022年12月24日追記
私が個人的にギターレッスンしている方から「このギターセット、めっちゃいいよ!」と教えてもらいました。
YAMAHAの入門モデルで、ピックや替え用の弦などがセットになって1万円台(19,900円)です。
Amazonのレビューも好評。
私自身はこのギターを弾いていないので、弾き心地や触り心地などの感想をお伝えできません・・・。
でも生徒さんが弾いてる音を聴く限り「さすがYAMAHAやなぁ~」と感じてます。
つくりが丁寧で、音もいい。
手軽にギターを始めるためには、十分オススメできるギターだと思います。
3万円前後~5万円前後=オススメ
3万円ほど出すと、有名メーカーの入門用モデルが購入できます。
このあと紹介する「YAMAHA」などのメーカーも、3万円前後の入門用モデルを出しています。
品質が安定していて弾きやすいので、1本目のギターを選ぶなら、この価格帯がオススメです。
本記事では、これまで私が弾いてきた中で「これは品質が安定していて弾きやすい!」と感じたギターを10本ご紹介します。
通販で買っても品質が安定しているメーカーから選んだので、きっと失敗しない買い物ができるはずです。
カラーバリエーションも豊富なので、ぜひ「この子と一緒に練習したい!」と思える一本を探してみてくださいね。
10万円以上=最初の一本にしては高すぎ
私が現在私がメインで使っているのが、この価格帯のギターです。
中古で18万円でした。
弾いた瞬間に「この子は他のギターと全然違う!!」と感じ、即購入を決意しました。
めちゃくちゃ良い音がします。
が、初心者さんの1本目のギターとしては値段が高すぎるため、オススメできません。
まぁ一生の趣味になるなら安い買い物ではあるんですが、飽きてしまったら確実に後悔します。
なので、10万円以上するギターを買うのは「ギターめっちゃおもろいやん!!さいこー」っていう状態になってからにしましょう。
ちなみに、中古ギターの選び方などは、別の記事で解説しています。
>>中古で買うべき?新品にするべき?初心者にオススメのギターの買い方
【基準2】見た目
ギターってぶっちゃけ「見た目が気に入ってるかどうか」で、飽きる/飽きないが大きく左右されると思います。
とくに初心者さんの場合は。
なので、「やばい、このギターめっちゃ好きー!」と思える見た目のギターを選ぶのがむちゃくちゃ重要です。
産経新聞のコラムにも、私と同じような考えをされている方のお話が載っていました。
(大手楽器屋である三木楽器のグループ会社の会長さんです)
以下に引用します。
一番大事なのは自分の気に入った形、デザイン、色なんですよ。音色は弾き方や調整でなんとでもなる。でも〝ギターの顔〟は変えられない。持って触って、いいなぁ、これを弾きたい-と思えるギターを選ぶことです
要は「見た目がむっちゃ気に入ったギターを買うのがオススメです」っていう話。
じゃあ「どんな観点でギターの見た目を比較すれば良いのか」を知っておくと、ちょっと安心ですよね。
というわけで、アコギの見た目を比較する際のチェックポイントをご紹介します。
アコギの見た目を左右するのは、大きく以下2つの要素です。
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それぞれ説明しますね。
ボディの形
「ボディ」って覚えていますか?
アコギは「ヘッド」「ネック」「ボディ」で構成されているんでしたよね。
その「ボディ」です。
アコギのボディの形は、ざっくり分けると、以下2種類です。
- ドレッドノート型
- フォーク型
音のニュアンスや得意分野が多少異なりますが、まぁそれほど大きな違いはありません。
見た目が気に入った方を選んでください。
【ドレッドノート型】
私が現在メインで使っているギター(中古で18万円したやつ)は、ドレッドノート型です。
くびれの少ない、ぼてっとした感じの見た目ですね。
ボディが大きいので、けっこう大きめの音が出ます。
とくに低音域の力強さが特徴です。
力強くかき鳴らすのに向いているため、どちらかというと、弾き語りや伴奏に向いています。
じゃんじゃか弾いちゃってください。
【フォーク型】
私がはじめて買った9,800円のギターは、フォーク型です。
ボディがキュッとくびれてますね。ボンキュッボン的な。
ボディが小ぶりになるので、ドレッドノート型に比べると、音は若干小さめ。
中高音域が明瞭な、粒のハッキリした音が鳴ります。
1音1音の分離がはっきりしているため、どちらかというとソロギター向きです。
めちゃくちゃ余談なんですけど、ギターの右下の部分に絆創膏を貼っているのは、4年ほど使ったあたりで机の角にぶつけて少し凹んでしまったからです。
痛そうにしていたので、手当てしてあげました。
ちょっとドン引きされるかもしれませんが、まぁそれほどこのギターが好きなんです。
色
これはマジで音とはまったく関係ありませんが、見た目にはめちゃくちゃ影響します。
よって、モチベーションを左右する非常に大切な要素です。
ぜひ妥協せずに、あなたの好きな色を選びましょう。
以下は、代表的なカラーの例です。
【ナチュラル】
木材そのものの素朴な色合いです。
アコギと聞くと、一番にイメージするのは、このカラーかもしれません。
【サンバースト】
ナチュラルのボディが日焼けしたような色です。
渋くてかっこいい色味です。
【ブラック】
スタイリッシュな雰囲気のカラーです。
ロックっぽさも感じますね。
【原色】(レッド、ブルー、ピンクなど)
ポップな印象だったり、個性的な印象を与えてくれるカラーです。
私が最初に買ったアコギは、レッドでした。
はい、という感じで、ギター選びの基準を解説しました。
「基準」って言っても、要は「予算を確認したうえで、あとはもう、あなたの好きな見た目のギターを選んじゃってください」っていうシンプルな話なんですけれど。
でも、難しく考えすぎなくてOKなんだ、ということがわかっただけでも、あなた好みのギターを選べる可能性がグッと高まったはず(なんか強引ですみません)。
元手0円でギター購入費用を捻出する方法
先ほど「3万円~5万円の価格帯のギターがオススメ」とお伝えしたんですが、3万円~5万円ってけっこうな大金なので、なかなか勇気が出ない・・・という方も多いかと思います。
そんなあなたのために、元手0円でギター購入代金を捻出できる方法を解説する記事を書きました。
・・・って、なんか文字にすると怪しさしかないんですけど、興味のある方は試してみてください。
私もやってます。
次はいよいよ、ここまでの内容を踏まえて、最初の1本として選ぶのにオススメのギターを10本ご紹介します。
4つのメーカーから厳選!アコギ初心者にオススメのギター10本
なんやねん、せっかく読んでみたのに結局は「好みで選んでください」って、ナメてんのか!
と、殿はご乱心かもしれません。
いや大丈夫です、ちゃんとオススメのギターをご紹介します。しかも10本。
いずれも、これまで私が弾いてきた中で「これはオススメできる!」と思ったギターです。
できれば実際に楽器屋さんへ行って、実物をあなた自身の目と手と耳で確かめてから買っていただく方が、ミスマッチが起こりにくいかと思います。
でもまぁ、毎日忙しくてなかなか楽器屋さんに行く時間が取れない、っていう方も多いはず。
なのでこの記事では、Amazonから購入でき、通販で買っても品質が安定しているメーカーのギターを選んでます。
あと、音を確認できるように、YouTube動画へのリンクも用意しました。
動画でギターを弾いてるのは私ではないんですが、きっと参考にしていただけると思いますので、ぜひチェックしてみてください。
【オススメメーカー1】YAMAHA
YAMAHA(ヤマハ)のアコギは、個体差が小さく、どのモデルも品質が安定しています。
いわゆる「ハズレ」の個体を買ってしまうリスクが小さいため、通販で買うのも安心です。
FG820
バランスの取れた、非常に弾きやすいギターです。
大きめのボディーから立ち上がる音は、パワフルながらもあたたかみがあります。
個人的には、このギターが一番オススメ。
抱えたときに絶妙な安心感を覚えるんですよね。
たぶんボディの大きさが関係してるんじゃないかと思います。
この記事の読者さんがもっとも多く購入しているギターでもあります。
カラーバリエーションが豊富なのも、オススメポイントです。
F620
YAMAHAが「初心者向け」と銘打って販売しているギターです。
塗装が薄いため、音がボディーによく響き、豊かな胴鳴りを感じられます。
ネックが握りやすく、非常に弾きやすいです。
JR2
「FG820」などのモデルをもとに、サイズを小ぶりにしたギター。
ボディが小さいので音量も少し控え目ですが、持ち運びに便利で、弦も押さえやすいです。
旅行先に連れて行って気ままにつま弾く・・・なんて楽しみ方もできますね。
ギターと一緒にお出かけする習慣がつくと、休日の楽しみが増えます。
【オススメメーカー2】Fender
Fender(フェンダー)はエレキギターで有名なブランドですが、アコギもつくっています。
中高音がしっかりと鳴る、シャキっとした音が特徴です。
また、ストラップ(立って弾く際に肩からかける紐のこと)をつけるためのパーツが、ボディの側面に付いているのもポイント。
CD-60S Dreadnought
迫力のある音量が出せるモデルです。
指板の端がなめらかになるよう加工されており、単音フレーズも弾きやすくなっています。
黒いボディはバンド編成の中でも引き締まって見えるので、バンドのギターボーカルをしたいと思っている方にぴったりかも。
CC-60S Concert
小ぶりなサイズで、抱え込みやすいです。
指板の端がなめらかに加工されているのは、CD-60S Dreadnoughtと同様。
この記事の読者さんが2番目に多く購入されているギターです。
私も、ものすごく扱いやすいギターだという印象をもっています。
Newporter Player
エレキギターのようなシェイプが特徴的なアコギです。
アンプにつないで演奏できるようにもなっています。
「子どもへのプレゼントとして買ったらものすごく喜んでくれた」というお声もいただきました。
たしかに、見た目もカッコイイですもんね。
【オススメメーカー3】Morris
Morris(モーリス)は、株式会社モリダイラ楽器のブランド。
中学生のころ、モーリスのカタログをひたすら眺めてニヤニヤしていた記憶があります。
コードを弾いたときの、各弦の音の粒がはっきりと聞き取れる、明瞭なトーンが特徴です。
G-021
ボディ横の美しい木目が特徴的なモデルです。
じゃかじゃかとかき鳴らしたときの爽快感がたまりません。
まぁ音ももちろん良いんですけど、やっぱ見た目がかっこいいですよね~。
大切に大切に弾きたくなる、とっても美しいギターです。かっこいい。
F-351
こちらは、残念ながら生産終了になってしまいました。
Amazonでも在庫切れになってます。
とても弾きやすいギターなので、中古楽器屋さんなどで探していただけるとうれしいです。
ボディがコンパクトなのに加え、ネックが細いので握りやすいのが特徴です。
音量もそれなりに出せます。
【オススメメーカー4】Epiphone
Epiphone(エピフォン)は、オリジナルモデルとギブソンの廉価版モデルの2軸で商品展開しているメーカーです。
ヘッド部分のデザインが独特で、こだわりを感じさせます。
ゴージャスな見た目のアコギが多く、見ているだけでも楽しくなります。
Hummingbird Studio
美しくゴージャスなルックスが特徴的なモデルです。
Newporter Playerと同様、アンプにつないでも演奏できます。
この記事の読者さんが3番目に多く購入されているギターです。
特徴的なのが、「ピックガード」と呼ばれるパーツの形と模様。
ちょっと個人的に好きなんで、写真を載っけときます。キレイですよねぇ~。
L-00 STUDIO
渋いカラーリングと小ぶりなボディーが特徴的なモデルです。
こちらも、アンプにつないで演奏できます。
ちなみに、アコギ用のアンプにはこちらがオススメ(でも、最初から買わなくても大丈夫です!)。
最初の1本にしたいギターは見つかりましたか?
色々と選び方をご紹介してきたんですが、まぁぶっちゃけ、どのギターを買っても、自分のギターってかわいく思えてくるものなんです笑
だからあんまり心配しなくても大丈夫。
見た目重視で選んでも、案外良い選択ができちゃいます。
あなたが「コレ気になる!」と思ったギターを、ぜひ迎え入れてあげてください。
アコギ初心者が揃えるべきアイテム
アコギを弾くには、ギター本体だけでなく、色々なアイテムが必要です。
「必要最低限これだけは揃えておいた方がいい」というアイテムと、「できれば持っておいてほしい」というアイテムを紹介します。
かならず揃えよう!
必ず揃えておいてほしいのは、以下4つです。
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それぞれ詳しく見ていきましょう。
【必須アイテム1】ピック
ギターをかき鳴らすために必要なアイテムです。
プラスティック製のものが多く、だいたい100円程度で購入できます。
分厚さや形状、素材などでさまざまな種類がありますが、基本的には「ティアドロップ型」の「ミディアム」を買っておけば間違いないでしょう。
Amazonで、1枚あたり100円以下で買える商品を見つけました。
これは破格ですね。
ピックについては、こちらの記事でも地味に解説しています。
>>ギターのピックってどこで買える?代用品と裏技についてもご紹介!
【必須アイテム2】替えの弦
ギターの弦は、弾いているうちに酸化し、音が悪くなってしまいます。
また、力を入れて弾きすぎると、切れてしまうこともあります。
そのようなときには弦を張り替える必要があるため、スペアの弦をあらかじめ用意しておくと安心です。
初心者さんには「エクストラライト」というゲージ(太さ)の弦がオススメ。
弦が細いので、比較的弱い力でも押さえられます。
【必須アイテム3】チューナー
弦の音程を調整するために使用するアイテムです。
音程が合っていないと、気持ちの良い音が出せません。
ヘッドについている「ペグ」という部分をくるくる回すことによって、各弦の音程を調整します。
ギターのヘッドにとりつける「クリップタイプ」がオススメです。
私が使っているのはこちらのチューナー。
本記事の読者さんからは、こちらのチューナーが人気です。
また、無料のスマホアプリを使用することもできます。
さらにインターネットで「Google tuner」と検索すると、アプリをダウンロードしなくてもチューナーを使えるサービスがあります。
スマホアプリなどは無料で使えて便利ですが、周囲がうるさいときやスマホの充電が切れているときなどは使用できません。
チューニングの正確さなどを考えても、クリップタイプのチューナーを買っておくのがオススメです。
できれば揃えよう!
以下は、できれば揃えておきたいアイテムです。
【できればアイテム1】カポ(カポタスト)
ギターの音程を変えてくれるアイテムです。
使用すると、曲のキーを変えられます。
このあと紹介する「U-FRET」でも、たとえば以下のように表示されていれば、その曲はカポを付けて演奏する必要があります。
【できればアイテム2】メトロノーム
メトロノームは、リズムをキープしながら曲を弾く練習に使います。
基礎練習や、ストロークを丁寧に練習する際に使用します。
はじめのうちは、スマホアプリのメトロノームで十分かもしれません。
無料で使えます。
私が使っているメトロノームは、こちらです。
ゼンマイ式でクラシックな見た目が可愛く、音も良いので気に入っています。
ゼンマイ式のメトロノームは見た目が可愛くて音もいいのですが、少し音が大きく、近所迷惑になってしまうかもしれません。
その場合は、電子メトロノームもあります。
【できればアイテム3】ケース
持ち運ぶ際には必要になるアイテムです。
ギター購入時にソフトケースがついてくる場合も多いですが、ソフトケースは耐久性に不安があります。
頻繁に持ち歩く場合には、セミハードケースを買うと安心です。
「A.A.A.」というメーカーのセミハードケースは、軽くて頑丈なのでオススメ。
ギターが低い位置で背負えるので、電車のドアなどに引っかからず、快適に移動できるのも、地味にありがたいポイントです。
ギターケースについては、こちらの記事にも詳しく記載しています。
>>春はギターを連れて外に出よう!アコギ用の最強ギターケースレビュー
【できればアイテム4】ギタースタンド
ギターをケースにしまうよりも、スタンドに立てておくと、モチベーションが上がります。
片付ける手間がないので、つい手に取って弾きたくなる、という効果もあります。
アコギの練習に必要なアイテムは理解いただけたでしょうか。
では次に、アコギの練習方法を紹介します。
好きな曲をジャカジャカ弾けるようになるまでの【6つのSTEP】です。
アコギ初心者にぴったりの練習方法
アコギを手に入れたら、いよいよ練習開始です。
ただ、何から練習を始めたらいいのかわからない方も多いかと思います。
以下の6STEPに沿って、練習してみてください。
なお、ここに書き切れなかった情報については、個別で記事にしています。
「ギターの練習方法」カテゴリーにいろんな記事を用意しているので、ぜひ覗いてみてくださいね。
【STEP1】ギターを構えてみる
ボディーのくぼんでいる部分を、右足に乗せます。
ギターの位置が低くて弾きづらい場合は、足を組んでみるのもオススメです。
ヘッドは、正面から見て地面と平行になるようにします。
左手は少し前に出すように持ちましょう。
【STEP2】ピックを持ってみる
ピックは、軽く握るように持ちます。
以下の画像を参考にしてみてください。
【STEP3】チューニングしてみる
ギターの各弦は、以下の音程に合わせます。
弦 | 6弦 | 5弦 | 4弦 | 3弦 | 2弦 | 1弦 |
音程 | E | A | D | G | B | E |
チューナーをギターのヘッドに付けて、6弦を鳴らしてみましょう。
チューナーに表示されるアルファベットが「E」になるように調節していきます。
ペグをヘッド側に少しずつ巻いていくと、音程が上がります。
じわじわと回して、調節しましょう。
音程が揃うと、以下のようにライトがアルファベットの周りに灯ります。
弦は、キツく巻きすぎてしまうと切れる恐れがあります。
緩めた状態から徐々に巻いていくようにしましょう。
【STEP4】カンタンなコードを弾いてみる
弦の押さえ方を示してくれる図を見ながら、カンタンなコードを練習してみましょう。
この図のことを「コードダイアグラム」と呼びます。
上から1弦、2弦、3弦、4弦、5弦、6弦です。
●印の弦を押さえ、○印の弦は押さえない状態で弾きます。
×印は、弾かない弦です。
ちょうどギターを真上からのぞき込んだ様子を図にしたものだと考えてください。
以下9つが、初心者の方が練習するのに向いているコードです。
とくに「Em7」は、指1本で押さえられるため、最初に練習するコードにもってこいでしょう。
コードの押さえ方について、詳しくはこちらの記事で解説しています。
>>【画像・動画で解説】コードの押さえ方のコツ5つ!【初心者向け】
【STEP5】ストロークしてみる
ストロークとは、腕を振って弦をかき鳴らすこと。
以下は、とても汎用性の高いストロークパターンです。
たいていの曲は、このストロークでなんとなくサマになります。
以下のように歌いながら腕を振ってみましょう。
カッコの中は、空振りです。
じゃ(ん)じゃか(~)じゃかじゃ、じゃ(ん)じゃか(~)じゃかじゃ♪
【STEP6】自分の好きな曲で練習してみる
「U-FRET」というサービスを使うと、たくさんの曲のコード進行を閲覧できます。
自分の好きな曲を検索し、弾けそうなコードがあれば練習してみましょう。
練習曲として紹介されている曲を弾くのもいいのですが、やっぱり、自分の好きな曲で練習するのが上達への近道です。
Web上で数多くの楽曲のコードを見ることができます。
「初心者向け簡単コード」というカテゴリーがあるので、ここから選んでみましょう。
先ほど紹介した「カポ」が必要な曲も多いため、できればカポは用意しておきましょう。
さてさて、ここに書いてあるとおりに練習してもなかなかうまくならない・・・
自分にはギターなんて弾けないんじゃないか・・・
そう感じたときの乗り越え方を、最後にご紹介します。
ご参考になれば幸いです。
アコギの練習がうまくいかないときの考え方
ここまで練習したけれどうまくいかない・・・
そんな方からよく寄せられる質問に回答しました。
【Q1】「F」が弾けないときはどうすればいい?
A.「F」っぽく聞こえるコードで誤魔化しましょう。
「FM7」というコードは、カンタンなのにほぼ「F」と同じ音が鳴ります。
押さえる弦と指は、以下のとおりです。
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また、Fの練習方法はこちらの記事でも解説しています。
>>難しい・できない…Fコード!初心者に捧ぐ練習のコツ5つ(押さえ方・弾き方)
【Q2】「B」が弾けないときはどうすればいい?
A.「B」っぽく聞こえるコードで誤魔化しましょう。
押さえる弦と指は、以下のとおりです。
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【Q3】指が痛いときはどうすればいい?
A.指の皮が分厚くなるまでは、しばらく辛抱しましょう。
指の痛みは、身体がギターに慣れるまでしばらく続きます。
身体がギターに慣れ、指の皮が分厚くなると、痛みはなくなります。
痛すぎて練習に集中できないというときは、絆創膏を貼るなどしてしのぎましょう。
>>コード押さえるとクソ痛い!ギター初心者の「指先痛」原因と対策
【Q4】なかなか弾けるようにならないのは、才能がないから?
A.成長曲線には「プラトー」が存在することを意識しましょう。
ギターは、一朝一夕で弾けるようにはなりません。
楽しく継続していると、ある日突然うまくなるものです。
たいていの物事には、成長のプラトーが存在します。
プラトーとは、上達が一時的に停滞する状態のことです。
でもその先には必ず成長が待っています。
なかなか上達しないな、というときには「あぁ今、自分はプラトーにいるんだな。もう少しでドカンと伸びるぞ」と思ってのんびり努力を続けましょう。
【Q5】コードが覚えられないときはどうすればいい?
A.好きな曲をひたすら弾いて、身体で覚えましょう。
コードって、なかなか覚えられないですよね・・・。
好きな曲に合わせてひたすらコードを繰り返しましょう。
そのうちに覚えられるようになります。
【Q6】モチベーションが続かないときはどうすればいい?
A.好きな曲をガンガン聴きましょう。
自分の好きな曲を聴いたり、好きなギタリストの動画を観たりして「ギターってカッコイイ~」という気持ちをよみがえらせましょう。
そんなカッコイイギターを操れるようになったら、めちゃくちゃカッコイイんじゃね?的な気持ちをもつことで、モチベーションを上げましょう。
また、赤ちゃんの頃のようなバイタリティを思い出すことも重要。
あなたは確実に成長しています。
>>弾けないフレーズにイライラしなくてOK!赤ちゃんの頃を思い出せ!
【Q7】練習場所がないときはどうすればいい?
A.カラオケや消音グッズを活用しましょう。
カラオケでの練習は、こちらの記事を参考にしてください。
>>【練習場所】カラオケでのギター練習を快適にする三種の神器【解決法】
マンションなどで近隣の方々にかけるご迷惑を最小限に抑える方法はこちらです。
>>「うるさいぞ!」マンション・アパート住まいのアコギ 弾き【消音法】
【Q8】練習時間がないときはどうすればいい?
A.練習できなくてもいいので、できるだけ毎日ギターに触るようにしましょう。
触ってあげるだけでも、ギターが身体に馴染みます。
ホコリをかぶってしまうと、弾く気になれません。
毎日触ってあげることが大切です。
【Q9】そもそもギターの練習って何からはじめればいいの?
A.まずは弾きたい曲を見つけましょう。
あなたの好きな曲はなんでしょうか?
その曲を、U-FRETで探してみましょう。
そして、曲の中に出てくるコードを練習しましょう。
歌い出しの瞬間だけでもいいので、弾けるようになれば、かなり楽しくなります。
【Q10】ギターって独学で上手くなるの?
A.上手くなります。が、最初は誰かに習うのがオススメかも。
私の周りには、完全に独学でむちゃくちゃ上手くなったギタリストが何人かいます。
なので「独学で上手くなるの?」という質問には「YES」と回答します。
ただ、個人的には、やっぱり最初のうちは誰かに習うのがいいんじゃないかなぁと思います。
私自身は、中学2年生でギターを始めて、高校1年から教室に通い始めました。
基礎的なテクニックやギターの表現に関する考え方をしっかり教えてもらったことで、格段に上達のスピードが上がったと感じます。
僕にギターやカッコイイ音楽をたくさん教えてくれたY先生には、今でも感謝しています。
ギター以外にも、いろんな相談に乗ってもらいました。
そのあたりの話は、以下の記事にざっくりと書いています。
>>【独学or教室】ギター初心者が上達するのはどっち?【限界と可能性】
もし一人での練習で行き詰まりを感じているのであれば、しばらく音楽教室でレッスンを受けてみるのはオススメです。
あなたの弾きたい曲や実現したいことをヒアリングしながらレッスン進めてくれるので、無理なく上達していけるはずです。
で、ある程度上手くなって「もう独学でもやっていけそうかな」と思ったら、習うのを辞めて独学に戻ればいいですしね。
ちょっと裏ワザですけど、色んな教室の体験レッスンを受けてみるのもいいと思います。
あくまでも「体験」の範囲内ではあるものの、無料もしくは格安でレッスンを受けさせてもらえます。
たとえば「椿音楽教室」では、60分の無料オンラインレッスンを受けられます。
オンラインなので、忙しい社会人にはオススメかも。
あとがき
長い記事でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
私はこれまで「ギターを始めたいけど何を買えばいいのか、何から練習すればいいかわからないから、なかなか最初の一歩が踏み出せない・・・」という悩みを何度か耳にしたことがあります。
その度に「めっちゃもったいない!!ギターを始めるのにベストなタイミングは、ギターを始めたいと感じた今この瞬間なのに!!!」と歯がゆい思いをしてきました。
ギギギギ!
だって、ギターが弾けるようになったらマジで人生が楽しくなるんですもん。
同じことの繰り返しから脱し、自分の成長を実感できる。
言いたいことを言えずに悶々とする日々の中で、自分の感情を表現できる。
別にギターじゃなくても実現できるんですけど、せっかくギターに興味をもったのであれば、きっとあなたにはギターが向いているはずなんです。
本記事が、あなたがギターを始めるきっかけになれたら、こんなに嬉しいことはありません。
もし不安なことや分からないことがあったら、いつでもご遠慮なく相談してください。
めちゃくちゃ的確な回答はできないかもしれないけれど、きっと少しは参考になるお話ができるはずです。
それでは、またどこかでお会いしましょう~!